〔コラム〕ライブコマースで売上を3倍にするMCの「場づくり」とは?インフルエンサーマーケから学ぶ

「ライブコマースをやっているのに、なかなか売上が伸びない…」

そんな悩みを持つ方は多いですよね。実は、売上300億円を超えるライブコマース事業者が口を揃えて言うのが、「売れるかどうかはMCの場づくり次第」だということ。

私はライブコマースのMCとして数多くの現場を経験してきましたが、「商品が良い」だけでは売れない時代になっています。視聴者が「このMCから買いたい」と思う瞬間をどう作るか——今日はその核心をお話しします。

ライブコマースで売上が伸びない本当の理由とは?

ライブコマースの市場規模は国内でも急速に拡大しており、2025年には数千億円規模に達すると言われています。しかし、参入する企業・個人が増える一方で、「やってみたけど売れない」という声も後を絶ちません。

売れないライブコマースに共通するのは、「商品紹介になっている」ことです。スペックや価格を説明するだけでは、視聴者はいつでも離脱できる画面の前で心を動かされません。

Commerce NEXTなど業界最前線のイベントでも繰り返し語られるのが、「体験と共感の演出」の重要性。売上300億円超を誇るインフルエンサーマーケの事業者も、数字の裏にあるのは視聴者との「感情的なつながり」だと強調しています。

売れるMCが作る「場」の3つの要素

私が現場で実践してきた「場づくり」には、3つの核心があります。

①「一緒にいる感」を演出する
視聴者は一人でスマホを見ています。だからこそ、「あなたに話しかけている」という感覚を作ることが重要です。コメントを拾う、名前を読む、「今日来てくれてありがとう」と伝える——これだけで滞在時間が大きく変わります。

②「発見の瞬間」を作る
「実はこの商品、こんな使い方もできるんですよ」という驚きの瞬間が購買の引き金になります。視聴者が「知らなかった!」と思える情報を必ず1つ盛り込む。これがMCとしての腕の見せどころです。

③「限定性」を感情で伝える
「今だけ」「ここだけ」という言葉はよく使われますが、大切なのは数字ではなく感情です。「私が実際に使って本当に良かったから、今日だけ特別に紹介したかった」という言葉は、「残り10個!」より何倍も心に刺さります。

インフルエンサーマーケから学ぶ「信頼資産」の作り方

売上300億円を超えるライブコマース事業者に共通するのは、MCやインフルエンサーへの長期的な信頼投資です。単発の商品紹介ではなく、視聴者との継続的な関係構築によって「この人が言うなら買う」という信頼資産が生まれます。

コミュニケーション研究の観点からも、人が購買決定をする際には「認知→関心→信頼→行動」というプロセスを経ることが分かっています。ライブコマースのMCは、この信頼フェーズを毎回の配信で積み上げていく存在です。

私自身、アリーナMCやイベント司会で培った「その場にいる全員を巻き込む力」がライブコマースでも直結することを実感しています。MCスキルは、オフラインもオンラインも本質は同じ——「人の心を動かす場を作ること」なんです。

今日から使える「場づくり」実践3ステップ

ステップ1:配信前に「今日の視聴者への約束」を1つ決める
「今日は〇〇について絶対に役立つ情報をお届けする」という約束を自分に課すことで、ぶれない軸が生まれます。

ステップ2:最初の2分で「あなたのための配信」を伝える
「〇〇が気になっている方、今日はぴったりの内容です」と冒頭で宣言する。視聴者は「自分のための配信だ」と感じた瞬間に前のめりになります。

ステップ3:終わりに「次回の予告」を必ずする
「次回は〇〇についてお話しします」と伝えるだけで、リピート率が大きく変わります。視聴者との継続的な関係が信頼資産になっていきます。

まとめ

  • ライブコマースで売れないのは「商品紹介」になっているから
  • 売れるMCは「一緒にいる感」「発見の瞬間」「感情の限定性」で場を作る
  • 信頼資産は毎回の配信の積み上げで生まれる
  • 今日から「視聴者への約束」「冒頭の宣言」「次回予告」の3ステップを実践しよう

ライブコマースは「売る場」ではなく「出会う場」です。その出会いを豊かにするのがMCの役割——そう信じて、私は今日も現場に立っています。あなたの配信が、視聴者にとってかけがえない時間になりますように。