〔コラム〕ライブコマースで売れるMCが使う「声のトーン」3つの使い分け
「商品の説明はしているのに、なぜか売れない…」
ライブコマースやライブ配信で、こんな経験をしたことはありませんか?実は、売れるMCと売れないMCの差は「話す内容」よりも「声のトーン」にあることが多いんです。
私はこれまで数百回のライブコマースや、アリーナMC・イベント司会を経験してきました。その中で確信したのは、「声の使い方ひとつで、視聴者の反応がまったく変わる」ということ。今日は、現場で使っている声のトーン3つの使い分けをご紹介します。
声のトーンとは何か?ライブコマースで重要な理由
声のトーンとは、声の高さ・速さ・強弱・間(ま)の組み合わせのことです。コミュニケーション研究の第一人者であるアルバート・メラビアンの研究では、人が受け取る印象のうち38%が声のトーンや話し方(聴覚情報)によって決まると言われています。
ライブコマースは画面越しのコミュニケーションです。対面と違って視聴者は「その場の空気感」を感じにくい。だからこそ、声が持つ情報量が圧倒的に重要になるんです。
「商品の良さを言葉で説明している」だけでは伝わらない。声のトーンで「この商品が本当に好きなんだ」という熱量を伝えることで、はじめて視聴者の心が動きます。
売れるMCが使う声のトーン①「ワクワクトーン」——興味を引く
商品を紹介する最初の1〜2分で使うのが「ワクワクトーン」です。声のトーンをやや高め、テンポを少し早くして、「これ、すごくいいんですよ!」という期待感を演出します。
人気ライブコマースMCの研究でも、冒頭の30秒で視聴者の離脱率が大きく変わることが分かっています。「また商品紹介か」と思われないためにも、最初のトーンで「今日は何か違う」と感じさせることが大切です。
実践のコツは、本番前に「口角を上げて話す」こと。口角が上がると自然と声が明るくなります。私はイベント前に必ずこれをやっています。
売れるMCが使う声のトーン②「信頼トーン」——納得させる
商品のスペックや成分、使い方を説明するパートでは「信頼トーン」に切り替えます。声のトーンをやや低く落とし、ゆっくり丁寧に話す。これが「専門家の言葉」として受け取られるんです。
研修講師・コミュニケーションコーチの石田聖子氏は「低い声には権威性があり、聞き手に安心感を与える」と述べています。実際に私がライブコマースで商品の成分を説明するとき、意識的に声を半音下げると「信頼できる情報」として受け取られやすくなります。
「早口で一気に情報を詰め込む」のは逆効果。1つの情報を話したあとに0.5秒の「間」を取るだけで、信頼感がまったく変わります。
売れるMCが使う声のトーン③「背中を押すトーン」——購買を促す
クロージング(購入を促す場面)で使うのが「背中を押すトーン」です。声のトーンをワクワクトーンと信頼トーンの中間に置き、「今がチャンスですよ」という温かい確信を込めます。
強引に「買ってください!」と迫るのではなく、「あなたに合っていると思うから、ぜひ試してほしい」という友人目線の語りかけ。これが一番購買率が上がる瞬間です。
私が実際に使うフレーズは「〜な方には、本当におすすめしたくて」「使ってみてほしいんです」といった、押しつけじゃなく「想い」が伝わる言葉と組み合わせます。声のトーンと言葉が一致したとき、視聴者の心が動きます。
まとめ
- 声のトーンはライブコマースの売上を左右する重要な要素
- ①ワクワクトーン(高め・早め)で最初の興味を引く
- ②信頼トーン(低め・ゆっくり)で商品説明に説得力を持たせる
- ③背中を押すトーン(中間・温かく)でクロージングを自然に行う
声のトーンを意識するだけで、同じ商品・同じ言葉でも伝わり方がまったく変わります。ぜひ次のライブ配信で試してみてください。あなたの「話し方」が変われば、結果も変わりますよ。

